収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2022年7月20日

暑中お見舞い申し上げます。 熱波にコロナの第7波、不穏な波にあおられる毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。 お手紙に差し入れ本、関係者への連絡ありがとうございます。 無事にアクセスできました。よかったー。 手紙や本を送ってくれる面々には感謝しか…

2022年7月19日

朝の点検時間の待機中に新聞を読んでいたら怒鳴られる。音楽がなり始めたらダメらしい。そんな説明は受けてない。 怒鳴られてルールを知る。インフォームドコンセントはない。そういう場所なのだ。 注意されなければそれはアリだとみなす者たち。だからいち…

2022年7月18日

今は、週明けに提出しなければいけないワークブックに取り組んでいるんですが、その中に「人生曲線をつくろう」という課題があります。横軸は時間(つまりは加齢)、縦軸は幸福度(幸福度ってなに?)、そのグラフに人生の紆余曲折を折れ線でシンプルにまと…

2022年7月17日

いただいた手紙を読み返しています。もう20通近くも…ありがとうございます。 京都に行かれてたんですね。はんなりいかはりましたか。 西へ東へ北へ南へ…伊藤さんのフットワークの(家に帰るのが面倒だからホテルに泊まってしまうという柔軟性も含めた身軽さ…

2022年7月16日

さて、ボクの部屋は敷地内でも一番端の棟の一階、さらに入り口から一番奥の奥…つまりは大奥にあります。部屋では座った位置からは空が見えません。ぼんやりと外を見ていると自分がどこにいるのかわからなく(なんだか空を飛んでいるような気分に)なります。…

2022年7月15日

意外に暑い水戸の夏。 もちろん部屋にはエアコンなんてついておらず、あてがわれたうちわだけが涼のたより。廊下の扇風機もウォンウォンと頑張ってくれてますが、50人近く収容するフロアに3台(しかもその内の一台は家庭用タイプ)という全員に風を行き渡す…

2022年7月14日

朝一で6工場への配役の通告がなされる。 とうとう来てしまった。感傷になんか浸る暇はない。 朝食をかっこんで荷物をクリアボックスに詰め込む。部屋に残していくものはは官本と布団だけ。 台車に私物一式を乗せて三舎一階29室へ。奥から二番目の部屋。相変…

2022年7月13日

県央へ受診。ギブスが取れてから初めての受診。添木のチェックだけの一分診療。小一時間かけて来てんのになあ。 付き添いの医官がもう作業ができるかについて訊ねる。主治医は、あっさりと許可を下す。 とうとう工場に行くことになるのかあ。 特別扱いの優越…

2022年7月12日

浴室まで連れて行ってくれる刑務官からウルトラマリンの香りが漂っている。三島由紀夫的刑務所の世界観にはミスマッチな…いやいや体育会系にはウルトラマリンがあっているのかもしれない。知らんけど。 運動は一人がいいか、複数がいいかと聞いてもらえるも…

2022年7月11日

矯正指導日の夜はいやがおうでも自分について考えしまう。 Twitterにつぶやけそうな言葉がいくつも思い浮かぶ。 朝まで覚えておけるものなんてあんまりないけど、いつかここを出た時に投稿しようと思っているやつを寝ぼけ眼で枕元においてあるノートに書き留…

2022年7月10日

空は高く晴れ、しかし風は涼しげに抜けていく。独房で過ごすにはもってこいの陽気だ。 週末は洗濯がないから、三日を二着の下着でやり過ごさなければいけないのだが、汗をかかずにすませる(つまりは下着を汚さずに過ごせる)一日が確保できてありがたい。 …

2022年7月9日

音のない雨が降っている。涼しい風が部屋を吹き抜けていく。窓の外の蓮華にしがみつく水玉がきらり光る。 今朝も地震で目が覚めた。正しくは地震が来そうな予感がして起きた。ボクの中にも野性がまだ存在するようだ。 木曜も昼過ぎになると肩の凝りがバキバ…

2022年7月8日

今日は少し風があります。前回の手紙では寒いと書きましたが、6月末から一気に暑くなりやがって… 刑務所ってところは何につけても極端なんですよね。みぎわがないというか、境界の豊かさ不足というか。メリハリ地獄です。 刑務所特有の事象なので仕方ありま…

2022年7月7日

さて、院の研究はどうですか? 村崎さんを怒らす巷のソーシャルワーカーの生態の謎は詳らかになりそうですか? 確かにソーシャルワーカーの自意識って気になりますよね。 率直に「それで君は福祉とどういう距離感でやっていくつもりなの?」って聞いて回りた…

2022年7月6日

暑中お見舞い申し上げます。 この手紙いつ発信できるか定かではないのですが (ボクは手紙を書く友達が多いから)、暑さが少しでも残っているうちに届けられればいいんだけれど… 先日、塚本さんからのハガキにaktaのイベントで見知らぬ女性からボクのことに…

2022年7月5日

いつもの外来受診。 救急ゲートからの隠密受診。 血だらけの救急患者が先客で処置されている。 流血も丸見え。 血とかホント無理。本読んでても、生理とか出産の描写でさえも貧血で倒れそうになる。「塩狩峠」のラストシーンとかスプラッターでしかない。な…