収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2022年6月25日

お元気ですか。 保健室ナースを始めたそうで、いかがですか。 スクールソーシャルワーカーの先輩の話なんかを聞いていると子供よりも親とか教師とか、彼らをとりまく環境へのアプローチがややっこしらしく、その難儀さを子供とのコミットで解消するみたいな…

2022年6月24日

仮釈を諦めた奴は底が抜けたように荒れるので始末が悪い。気ままに報知器を使い、駄々をこねる。よくない空気が舎房全体に広がる。他人の不幸は辛い。自分のだったらいくらでも笑えるんだけど。 ギブスの中がかゆい。くるぶしの左下とふくらはぎの下あたりが…

2022年6月23日

運動で全身刺青の若者と一緒になる。 二人きりの運動。 誰かと会話らしい会話をするのなんていつぶりだろう。 うれしすぎる。ボクは100%全面的に共感受容する態度になっていた。 ともに腕立てをしながら語らう。 どうやら彼は工場で担当刑務官に抗弁してしま…

2022年6月22日

朝の光が眩しい。眩しすぎて瞼が開かない。白くぼやけた世界。二度寝に落ちながら、ああ死ぬってのこんな感じなのかもなあと思う。 それにしても暑い。暑すぎる。こんなに暑いのになぜくしゃみが出て鼻がつまるのだろう。 鼻をずるずるいわせながら県立病院…

2022年6月21日

新聞にはヤングケアラーが母親を殺害した事件の判決が載っている。周囲に助けを求める努力を怠ったと裁判官は断罪す。自助と共助と公助の見極めも自己責任で切り捨てる…ああ無情だよな。 誰とも話さないので、口の周りの筋肉が衰える。15分間、新聞を音読す…

2022年6月20日

左、右、左、右… 朝の出役の行進の号令が聞こえてくる。合間に時折、ウォリャーとドラ声がさしはさまれる。馬鹿でかい岩をひっくり返そうとする時に出されるような刑務官のその雄叫びのあまりの本気具合にボクは笑ってしまいそうになる。笑わせようとしてい…

2022年6月19日

発信の手続きに手間取り(宛名をクリニック宛にしたら、個人名宛でないと通常発信できなくて差し戻しをくらってしまった)のでおまけの一枚を追加します。 そしてギブスはとれて添木措置になりました。 生白く衰えて久々にあらわになった我が左足は…とても臭…

2022年6月18日

BTSが活動休止すると新聞に載っている。結構好きだったのになあ。けど、もう7人の名前すら全員思い出せない。そのうちメンバーが何人だったかも忘れてしまうのだろう。 ボクのアカウント名は淘汰だ。なので適応することは信条に反する。つまり、平坦な日常に…

2022年6月17日

今は工場出役者用の舎房の部屋を出て、懲罰者や懲罰調査対象者、満期釈放前の受刑者などの訳ありどもが集まる舎房に移りました。 ここは全て独房で、廊下の片側にずらーっと部屋が設置されているため収容者同士は直接コミットすることはできません。けれど不…