収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年10月27日

隣のおじさんのうがいが気持ち悪い。

イラっとする前に深呼吸で心おおらかに受け止めているがこの頃は鼻がつまっているので深呼吸がうまくできない。ボクはイラっとする。

そう。茨城は寒い。東京はこの時期まだ日中は暖かかったと思うんだが…運動時間が待ち遠しい。少しでも体温があげられるから。

 

そして運動時間がやってくる。ボクは大縄の練習に加わる。びっくりするくらいに飛べない。重力の実在を体感するのっていつ以来だろう。あまりの飛べなさに誰かの舌打ちが聞こえてきそうだ。あえなくリタイア。行き場のなくなったボクは走る。が、がっかりするくらいに走れない。パンクした車のようにガタガタだ。アキレス腱って大事。

 

怪我なんてもんは流れる血が止まるように元に戻ると思っていたがそうではないらしい。老いるとは傷みが回復しなくなることなんだ。

戻るべき体を失った瞬間から、ボクは今の自分を大切にできるようになった(と思う…思いたい)。

 

だけど、なんだかんだ言ったって怪我は治る。時間が解決してくれる。

ボクには治らない病気が二つある。心と体にひとつづつ。依存症とHIV

それでも生きて行かなければ。そう思ってしまう健全さをボクは手放せない。きっと手放さない。

だから、生きるために治し続ける努力が求められる。

生きるって大変だ。ボクはそんな大変なことに毎日挑んでいる。それに毎日勝利している。すごくえらいし、すごくすごい。

 

 

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加藤 幸治(監修)/民具のデザイン図鑑

鬼と武者が戦いがモチーフのバラモン凧。鬼しか見当たらないと思ったら武者は頭のみにさられてらあ。ちなみにバラモンはばから者が語源なんだって。