収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年6月29日

水曜なのにパンじゃない。嗚呼…

しかもメインディッシュに椎茸がてんこりだし…

わずかな楽しみが侵されるとそれももう絶望だ。

さらに猛暑。殺人級の暑さ。もう夏を殺してしまいたい。

運動も熱中症予防のため室内運動。

一歩も部屋から出ないのにマスク義務はそのまま。作業メガネが苦しい。酸欠になりそうだ。

視界がコマ送りのようにチラチラすすむ。止まる。すすむ。また止まる。そしてまたすすむ。

充電切れ間近なスマホみたいなボク。鉄格子もぐにゃりと歪む。キーンと耳鳴りがする。

妄想も捗らない。手先は機械に変わり本日は5箱も仕上げた。

辛い時ほど仕事の出来がいい。おかしなもんだ。

誰か倒れないかなあ。そして全作業中止とかにならないかなあ。

 

夕食後、マスクを読んでいたら注意を受ける。

注意をされるだろうことを理解していて、やる。注意をされたら不快になることも予測していて、やってしまう。

自分らしさ。もう性癖だな。

ずっと罪深い存在で罰を受けるような生活だったから、刑務所での生活もそんなに苦ではない。すぐに順応してしまう。

それでもボクは早く出たいと願うことをやめないだろう。

 

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宮本常一/山に生きる人びと

「木を川に落し、筏に他のところを木津という」ボクのルーツは川なんだな。