収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年12月10日

靴下を脱いだら霜焼けが治って、カイロの威力に…感動した!

足の痒みは消えたが相変わらず喉が痛い。麻婆茄子がしみすぎる。喉全体が口内炎になったようだ。医務から痛み止め薬の追加が一週間分処方される。一週間は休養が延長されたわけだ。

 

楽しようとするとどんどん下手になりますよ。

昔ピアノの先生が言ってた言葉がふと蘇る。ボクは楽して人生を過ごしすぎたのかもしれない。ここ最近生きるのが下手すぎる。ミスばかりが続いている。人生に向いてないんじゃないかと思えてしまう。選んできた場所ではないのにあてがわれたテレビをだらだら見ながら笑ってちゃダメだな。

そんなことを思っていたら「名古屋刑務所で受刑者に暴行」のニュースが流れてくる。加害刑務官22人の全員が20代から30代(そのうち16人が経験3年未満)だそうだ。幹部職員は気づいてなかったらしい。まあ現場を目にしていても気にしなければ知らなかったことになる。日常の景色だったんだろう。

刑務官から受刑者の暴行。受刑者から刑務官への暴行。受刑者から受刑者への暴行。刑務官から刑務官への暴行。全て相関してるんだろうな。

あってはいけない事件だが十分にあり得る事件であり(きっとここにいて驚く者はいないだろう)、これをきっかけに好転すればいいと期待しつつも、そううまくもいくはずはないとも諦観している。現行システムではまず無理だ。刑務所はキチガイ封建、もとい治外法権だから。

本気で再犯防止教育をやりたいと志す刑務官にはひどく居心地が悪い場所だろう。

喜びで悲しみを上書きはできない。悲しみを上書きできるのはもっと大きくて深い悲しみだけだ。ボクは意気揚々と入職してくる新人刑務官の絶望を思って残りの刑期をしのごうと誓う。

 

指先が冷えすぎてSPO2が反応しない。足の爪も割れている。相変わらず散々だなあ。

 

 

f:id:cubu:20241210010553j:image

高島鈴/布団の中から蜂起せよ

南条あやの「卒業式まで死にません」を思い出した。もっと若い人が安心して病める社会にしなければ。