収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年12月9日

寒い。寒すぎる。

反省するからどうか部屋をあたたかくしてください。

日和った考えが頭をよぎる。ひんやりと冷たいくらいだったら肌も引き締まりハリも出そうだが、こうまで毎日毎日寒さがきびいしいと棘のある顔つきになってしまう。こんな世界の片隅の人間一人すら温めきれないようじゃ太陽もまだまだだよなあ。窓の隙間から見える青空に想う。

頭が痒い。休業処遇になったせいで髪が伸びっぱなしになっている。坊主からの放置っていびつすぎるぜ無雑作ヘア。不快へのスピードが増していく。フケが出て汚い。清拭の号令が聞こえたので流水に頭を当てる。目頭がキーンとする。いや脳みそ全てがキーンとなると言った方がいい。目が覚めた。とても優しくない目覚め方だ。

 

矯正指導日だけど休養処遇なので課題がない。

窓を開けて空気の入れ替えをしたいけど格子とサッシに鳥の糞がびっしりとこびりついていて、ゴッホの油絵みたいだ。あまり気分のいいものではないのですぐ窓を閉めた。物思いにふける。閉ざされた部屋での考え事は体に悪い。

 

ぐんぐんと他責が走る。

穴があるのがわかってるのにあえて進み、穴に落ち怪我をして「こんなところに穴があるのはおかしい!」と喚く。ボクはそんな変人だ。変人という病名があればそれが一番しっくりくるはずだろう。

どんどんと他責が走る。

もう少し顔が良くて、もう少し頭が良くて、もう少し性格が良ければもう少しマトモな人生になったはずだってこと。つまりは少し運が悪かっただけでオレのせいじゃない。

ますますと他責が走る。

捕まると迷惑をかける。責任が果たせなくなる。こんなの責任を果たす権利の剥奪じゃないか。人権侵害だ。

そしてだんだんと自責が廃る。

頑張るって今の自分を否定するみたいでいやなんだよね。アイムオッケーで生きていきたいからがんばらない。そう決めている。

 

ボクは自分に甘い。これって人生を甘くみてる証拠なのかもしれない。けどまあそれでいいとも思う。わかってるからいいんだと思う。

 

 

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はるな檸檬/ファッション!!

面白すぎてくらくらする。ジャン君のフリハバのえぐさ、絵も上手いなあ。