二度寝に見る夢はいつも不愉快なものばかり。
Tシャツに首が通らない。パンツから足がぬけない。とにかく苦しい、息ができない。そんなストーリー。
悔しいから三度寝をした。
三度寝の夢に現れたのはシャブだった。
トロンとした目つきをした某有名アーチストがパケのままくれた。もちろん使った。全然あがんなかった。
目が覚めた。「あーあ、夢で残念」とも「夢でよかった、安心」ともならない。
「あー、夢だったのか」
ただそれだけ。
これって回復?
回復を目指すからダメなのかもしれない。
ボクについて言えばもう多分渇望は消えない。一生ものだろう。
この渇望を体調のバロメーターみたいにして活用していく以外仕方ない。
そんなこんなを考えていても、まだまだいっこうに夜は明けない。気配すらない。
目を閉じて四度寝に誘われることにする。
夢のような気持ちになる🎵
誰かと手を繋いでいる。飲み会か何かの帰り道。
相手の好きの方が少し重いのが握る手の強さでわかる。ある種の理想に近い。
夢みたいだなあと思った。
しっかりと夢だった。
いない人だった。
存在しないナラティブだった。
アイミスユー🎵
こいつはきっつい寝覚めだった。
空は青白くもうすぐ朝だ。
洗面の上の小さな鏡に映るボクの顔は白い。きっとどんな上質な覚醒剤よりもこの顔は白い。
川上弘美/古道具中野商店
ドラマにするならキャストは…門脇麦と小泉今日子と小西真奈美と…タケオは…俳優じゃないけど佐々木朗希だな。中野さんに似合う俳優が思いつかない