収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年6月28日

梅雨明け宣言がなされというニュース。

異常気象にも慣れてしまった。

 

運動中に薬で捕まった年下のジン君と話す。

「オレ、しょっちゅう売人から偽物をつかまされるんですよねえ」と語るジン君。

ボクは「そうか」としか言わない。

彼のその言葉の真意が「確実なルート教えてもらえませんか」ということがわかってしまったから。

意地悪だなあ。

 

受診なので工場での作業の途中で今日はリタイア。

病院までの道中に現れる団地。ムードある団地。」

「なんか薬やってる奴が多そうだなあ」とボクは思う。

別に汚いとか古いとかではなく、長く薬中をやっているとなんとなくそういうのが判断できるようになるものなのだ。

付き添いの刑務官が「ここポン中生活保護だらけだぜ」ともう一人の刑務官にスーパーバイズしている。

なんだかなあ。

この団地のポン中とボクの違いはなんなんだろう。

ポン中捕まえてポン中罰してポン中のすみかにポン中を解き放つ刑務所の意味ってなんなんだろう。

 

出役、運動、入浴、官本、受診、差し入れ本6冊の受け取り…

なかなかに充実した一日だった。

 

f:id:cubu:20240302132543j:image

ユーディット・シャランスキー /キリンの首

偶然の賜物、たまたまの繰り返しが進化の正体だとドライでニヒルでクールでシニカルに教えられてきたが…この先生も教えてきたのに…

全然違ってんじゃん。熱いやつだったんじゃん。