5日ぶりの工場。
運動時間は皆談話に興じる。人は皆人に飢えている実態。なんだか涙ぐましい。
疲れてしまって作業後、部屋に帰って来ても本が読めない。日記も手紙も書く気が起きない。言葉との相性がよくない日がある。文字欲がなくなる連休明け。こういう時には漫画がいい。が、官本の漫画ってほんとつまらん。
珍しくテレビでもつけてみると、危険運転のドライブレコーダーの映像、いちじくの木が丸ごと折られるシーン、猥褻、殺人…センセーショナルな事件のオンパレード。さらに疲れる。
こんな風にしてあと一年が過ぎてしまうんだろう。誰かのおかげという実感も抱かずに。差し入れの手紙の本への恩義もその場で貪り食べ干してしまうのだから。でも仕方ない。刑務所が悪い。
生来性の欠点も現状の不都合な事実も、全てもう全部全部、刑務所のせいにしてしまうそんな病にボクはかかってしまっている。
ヘレン・スケールズ/ 魚の自然誌―光で交信する魚、狩りと体色変化、フグ毒とゾンビ伝説
さかなくんって世界中にいるんだなあ。