暑中お見舞い申し上げます。
いかがお過ごしですか。
この週末の水戸の空は涼やかな風が吹き抜けています。
夏が小休止したみたいに心地いい。
散歩に出たくなるような陽気…もちろん叶うはずもなくこの蟄居の日々は、月曜に提出しなければいけない矯正指導用の反省文、課題作文の作成に勤しんでいます。こんないい天気なんだからテラスでモヒートでも飲ませてくれてもいいだろうに。そうすればもっと心のこもった感じのいい反省文が創作できるはず。
なんとも後ろめたい空です。
手紙に本の差し入れありがとうございます。
季刊誌Be!読みました。ボリューミーで読み応えがありました。そして面白い。
自分の書いたものが誌面に載るってのはブログとは違った高揚感があります。(縦書きってのもひと味新鮮)。
編集部の方々にもよろしくお伝えください。
リビングトゥギャザーで塚本さんが読んでるの聞きたかったなあ。
絶望から見える希望を誰かとシェアできる機会を与えてもらえて感謝しています。
送ってもらった本では幸田文の「おとうと」がいちばんのヒットでした。
空に〜憧れて〜♫ではありませんが、結核患者のもつ清らかなイメージ。空気に溶けて消えていくそんな透明性。いいなあ。
尖った鼻先。白い肌に赤く染まった頬。いいなあ。
蛾やミミズのような不快昆虫みたく問答無断に毛嫌いされる薬物依存症者とは伝わるヴォイスが違う。
ヴォイスが違えばナラティブも変わる。
根気よく療養に専念してもふとした出来事で(もう拍子と言ってもいい、はずみ程度の刺激で)傷ましい再発におかされる。どうしようもない病魔。諦めに通底する抵抗できなくて当然の世界観。いいなあ。
意志でどうにでもなるもんでしょうの一言でバッサリ切られてしまう依存症者としては憧れてしまいます。
空に浮かぶひこうき雲と土の中のミミズ。文字通り雲泥の差。
ミミズの本音としては、石の裏側でひっそりとやっているところを勝手に裏返して「出たーーー!」と大騒ぎされても困っちゃうんだよなあ。ちなみに地上に出てしまったミミズは自分の力では土に還ることはできず、たとえ誰かが土に埋め戻したとしても生き延びることはでいない。空を見てしまったミミズは干からびて死ぬ運命…なんの暗喩なのか。
(続く)
季刊誌 Be !
ここにボクの 文壇デビュー作が載っている。