収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年6月30日

新しいカレンダーが配られる。明日から下半期。

古いやつを剥ぎ取り、新しいやつを貼る。時が経っていることを噛み沁め、にやにやする。

隣が今日から懲罰らしい。

終日、廊下を向いて正座してる姿を想像すると胸が痛くなる。報知器を下ろす頻度が激しい。調子があまりよくないようだ。調子が悪くなると自分の調子の悪さに敏感になってしまうタイプなのかもしれない。

もう会うこともない、というか会ったこともない相手を慮る。これが人生のよしみというやつなのだろう。

 

検温されたら、三十八度だった。「暑いからなあ」で時に処置はない。確かに烈しい暑さだし、まあいい。

 

ルールという白線を踏み越え、規制というハードルも乗り越えたボクのこの足は走ることを諦めた。これからは慎重に踏み外していくしかないのか。壁も硬いし、床も硬い。だからボクは柔らかくなるしかない。

そんなことよりも、猛暑の影響で室内運動が続き、体を動かす機会が奪われているせいでもう三日、便が出ていない。便力逼迫宣言をそろそろ出さなきゃいけなくなりそうだ。

 

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中沢新一/アースダイバー

これ、すげー面白い。東京のアンダーグランドの魅力。ミエナイモノへの想像力はこんなにもたやすく世界を広げる。

きっとここじゃなきゃ読めなかっただろうなあ。