収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年5月18日

姉さん事件です。

アキレス腱を切りました。

それは運動時間中、グランドでリレーをしていて、ボクはアンカーで、1レース目が意外と調子よく走れて、調子に乗りすぎての2レース目のスタートダッシュで…やっちゃいました。

心が体を追い越したのか、気づいたら断裂していました。気持ちの瞬発力に体がついてこなかった心の置き去り体験。

すぐに救急搬送されギブスに固定。

せっかく工場に配役されたのに、たった三日目にしてドロップアウト。また病舎へ。

メンタルもフィジカルも揃って地に足つかず。

不便ですね。しかも悲しいことにボクは落ち込んでいます。

刑務所で怪我って…YOUは何しに刑務所へ?

普通じゃないけど正常ではあると自認していましたが、もしかして正常ですらなかったのかも…心の底からオレっておかしいのかもと思いかけています。どうしてみんなができることができないんだろう。はあー、いてて。

事件っていうか、事故ですね。きっとボクの死因は事故死です。よく今まで生き延びてこれた。

体と精神のスピード感覚を重ねないと人はうまく死ねないと誰かが言ってましたが、今のボクには一々の動作の前に「うーん」とか「くわっ」とか間のようなものが必要になります。体が気持ちに追いつくための時差を埋める間です。体に着目するための訓練と今は受け取っています。

病舎とはいえ周りは部屋で作業をしている人ばかり。ボクはまだ寝たきり。

作業用意!と号令が聞こえるとボクは布団に潜り込みます。

今は安静が仕事です。仕事が安静です。徹底された安静って仮死のようです。

今日も終日静かに眠りにつきます。

ご機嫌よう。おやすみなさい。

 

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ディーリア・オーエンズ/ザリガニの鳴くところ

海と陸の境界にある沼地という豊かな世界。しかしそこはとてもエキサイティングな領域。生物にとっては刺激的なエッジイフェクトを発生させる危険さも孕む。その豊かさは豊かさそのものでなく、境界を受け入れる度量にこそある。

東京だと…錦糸町とか赤羽あたりかな。