収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年3月19日

お元気ですか。

判決は…懲役一年八ヶ月でした。

二年半の求刑、しかも三度目の起訴に対する結果としてはきっと軽いんだと思います。

はあ…話のわかる裁判長でよかったよかった。

上訴権は放棄したので早速懲役の身の上となりました。

ただ、コロナ対策のため二週間は隔離されており、今は(前もでしたが)単独室処遇です。まだ丸刈りではありません。

ざらばんのメモ用紙をできるだけ細かくちぎって紙屑を作るという何目的かよくわからない作業を朝7時から夕方4時までちまちまやっています。これさあ…シュレッターでやっちゃあダメなのかなあ。この作業をしているとなんだか自分自身がズタズタ、チリヂリになっていく感覚になります。

終日同じ姿勢でいるせいで体中がこってしまうし、少し体を動かすだけでパキッ、ポキッといい音が部屋に響いて、この音を聞くたびに自分が別の生き物に変わっていくような…まあ気にしませんが。

前回は三年二ヶ月の刑に、一年半近くの仮釈をもらえたので今回も真面目に(前回のように懲罰はくらわぬよう)頑張って早めの出所を目指す所存です。

保釈中は何度も飲みに連れて行ってもらったこと感謝しています。

ありがとうございました。

思い出す記憶がどれも輝いて見えるのは収監生活のいいところでありますが、たくさんの思い出し笑いでもってきたるプリズンライフを乗り越えたいと思います。

2丁目のお店の皆様…(名前忘れた。また行きます!)にも、パートナーの…(名前忘れた。リノベがんばれ!)にも、よろしく(本の差し入れ絶賛募集中)とお伝えください。

それでは服部先生もお体に気をつけてお過ごしください。

移送されたらまた連絡します。

 

追伸 検閲の結果、服部先生の名刺しか手元に入らなくて、誰にも手紙が書けない状況です。お手数ですが、関係者の連絡先を教えてもらえないでしょうか。

 

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武田砂鉄/紋切型社会

『集いまくって「I」を「We」にするのではなく「We」が切り刻まれた「I」にあふれる日本社会』って、納得!個人から個をぬくという説明がわかりよかった。

「We」の一部としての「I」には到底なり得ることのできない世界観をマイノリティである自分は生まれながらに理解できている(させられている)。セクマイで良かったのかもなあ。