ご無沙汰しています。
もうお忘れでしょうが、以前そちらで働いておりました淘汰です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
もしかしたら、お聞きになっているかもしれませんが(きっと絶対知ってるはず)、3月10日の裁判で一年八ヶ月の刑が確定しました。
今はまだ、東京拘置所にいます。
先日、分類面接と呼ばれるどこの刑務所になるかを決めるためのトリアージ審査の聴取を受けました。
あとは、決定を待つばかりです。
前回は、三年二ヶ月の刑で一年半近くの仮釈を貰えたので、今回は一年くらいで出れるよう目論んでいます。
前回のように懲罰をくらわぬよう、草葉の陰から祈ってください。
そちらでは、桜が咲いているようですね。こちらは外の景色どころかコロナ対策で他者との接触も限りなく制限されています。無常です。
会話ってなんだっけ?声も忘れてしまいそう。
ガラス戸に薄く映る自分の顔をちらちら見ながら食事をとっています。(話しかけたりはしない)。
ここまで一人きりだと、疎外感も孤独感も湧かないものですね。
生活は単調です。
起きて、ご飯食って、箱折りの作業をして、お茶飲んで、ご飯食って、作業して、お茶飲んで、作業して、ご飯食って…夜は本を読んで寝る。
単調すぎて食後のアモキシシリンカプセルさえも楽しみです。
もう何度目の梅毒だろう。
桜ではなく、薔薇が咲きかけていたようです。
実を言うとボクは性病があまり好きではありません。
ですが、性病からはとても好かれる体質みたいです。
毎回、性病を治すために収監されているようです。
あれで最後と誓ったはずなのに。最後から二番目の梅毒になってしまいました。
それにしても梅毒のバイタリティ、この、人と繋がる力。アディクションにはコネクションと言われますが見習いたいものです。
今度、お会いするときにはきっときれいな体になっていればいいなあ。
思い出がどれも素晴らしく輝いて見えるのは収監生活のいいところ。
たくさんの思い出し笑いでもって、来たるプリズンライフを乗り越えたいと思います。
みなさまもお身体に気をつけて(性病には用心して)、お過ごしください。
忘れられない薔薇族…