2023年1月5日
あと数年はここにいる予定のタツヤくんが「今年出所っすか。いいっすねえ」とぼやく。
ボクは「だけどタツヤくんが出所の時、タツヤくんはまだ30代で、十分人生ギラギラしける時期が残ってるじゃないか」と励ます。
励ますように見せかけて実のところ羨んでるんだけど。
みんな年始のコンフィデンスマンについて話題にしている。歯のないイタさんはコンフィデンスマンを発音できず、みんなが笑う。
独居には笑いがない。久しぶりに笑い声をきき、年末年始くらいは雑居が良かったかもなあと思う。
眠剤は体を冷やすという噂を信じ、冷えすぎて困っていたボクは眠剤をやめた。
今日は眠れるか不安だったが、やっぱり眠れなかった。純粋に眠剤を飲まなかったせいか、心気的影響のせいかは定かではない。まあ少しくまができている程度なので日中活動には差し障りない。
よい眠りには疲れが必要だ。ボクは運動でリレーに参加した。アキレス腱を切ってから半年ぶりの走りにしてはまずまずの走り。
作業中、隣のサイトウさんにやりかたを教える。うまくできない。「オレ、指三本しかないからなあ」と言われ絶句。
当たり前を条件にしなければボクは誰かに教えることすらできない。まだまだだなあ。
部屋に帰るとビッグイシューの森○さんから1万2千円の差し入れが届く。この金額を稼ぐのにいったい何冊のビッグイシューを売れば…そんな計算よりも早く…これは支援者としてどう対応すれば…そんな思惑よりも深く、温かい気持ちになった。
お金の意味を知らなかった子供の頃、もらったお年玉に覚えたぽかぽかした味わい。お金って冷たいものじゃなかったことを思い出せた。
椹野 道流 /祖母姫、ロンドンへ行く!
その昔、祖父母を連れて錦帯橋まで一泊で旅行に連れて行ったことがある。泊まりがけで連れ出すなんてあれきりだった。それさえもドライブの途中、車が故障して途中から列車の旅への予定は変更。恩だけをもらって終わってしまった人たち。二人にできなかった恩返しを知らない誰かに分けれたらいいなあ。
