収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2023年1月31日

伊藤さんへ戦争漫画を、塚本さんへ中嶋らもを、Mさんへは大島弓子と長田弘を宅下げる。強制的に、一方的に塀の外とコミットできるボクのバイタリティはすごい。 その男が現れると休憩中で騒がしい工場もさーっと静まる。メガネ越しにジロリと睨見ながら見回…

2023年1月30日

少しずつ工場のメンバーが増えていき気づいたら30人を超えている。 6工に来て30人超えは始めてた。 そろそろ誰かが上がる予感。 コロナ明け、みんな眩暈でふらついている。 グランドを四周、猛ダッシュしてバテ上がる。 倒れ込んだ芝生が気持ちいい。 …

2023年1月29日

夜の闇の暗い温もりを朝の光が鋭く奪う。 今日もまた始まった。 早く夜が来ないかなあ。 遅いインターネット (幻冬舎文庫) 作者:宇野常寛 幻冬舎 Amazon 宇野常寛/遅いインターネット 元来、テレビも家になかったし、ポケモンGOもやったことがない。Faceboo…

2023年1月28日

ふと見れば窓には結露。ぼやけた景色。雨が降っている。雨が雪を流し去る。本当は太陽に溶かしてもらうのが理想だったがとりあえず白の世界が目の替えから消えてくれてホッとする。 さあ、道徳、倫理のという名の上着を羽織り、心温めたら指導日の感想文だ。…

2023年1月27日

寒さで目が覚める。 窓側からの冷気が半端ない。 外にいるみたいだ。こんなんじゃ窓いらないよ。 吹く風にも腹が立つ。 着替えにくい舎房着にも腹が立つ。 ごちゃごちゃしている脱衣所にも腹が立つ。 脱衣所の冷えた床にも腹が立つ。 大便王子(作業中に何度…

2022年1月26日

拝啓 冗談でなく冬です。 震えながら眠り、震えながら目覚める。 そんなオーマイガッレベル寒さに気がつけば心頭滅却していたこともしばしば。 今もさっきまで独房のすみ、地蔵のように固まっていました。 廊下のストーブがヴォッと点火する音と共に意識が戻…

2023年1月25日

朝目覚めたら雪。グランドは白。 寒いとわかっているのに窓を開けてしまう。 凍える。震える。かじかむ。病む。 「どんな一日だった?」と尋ねられたら「とにかく寒かった」としか答えられない日々がしばらく続きそうだ。 布団にもぐって「トップガン」をみ…

2023年1月24日

10年に一度の寒波らしい。あまりに寒い。あまりの寒さで周りの人の心配ができなくなる。 ボクは関東以外の天気予報をチェックしなくなっていた。 寒いけど、懲役作業は続く。懲役は不要不急なのだろうか。 社会人扱いは無理でも、人間扱いはしてほしい。 洗…

2023年1月23日

ここのところ注意されたり、指導されたりすることが多い。 ボタンをつけ忘れ。襟を立てたままの出房。靴下にズボンの裾がかんだままの整列。そんな身だしなみの乱れへの不注意をはじめ、作業中には離席の許可をきちんと取らず指導を受けたり、気がゆるんでい…

2023年1月22日

部屋が寒すぎて頭が働かない。寒すぎて心頭滅却してしまう。夕食後そっこう布団の中。 今日を振り返る。 作業中、刑務官に謙虚だなあと言われたっけ。 全然そんなことないのになあ。 ボクは社会をよくできると本気で信じている。 そのくらい傲慢で尊大なんだ…

2023年1月21日

この頃は寒さで目が覚める。 一月の寒さはボクに寝起きの読書を許さない。手先が凍えてページを捲れなくなってしまうから。 寒さを感じるだけの朝。冬が底力を発揮してきやがる。 袋から出したカイロをつかみ上下にしなやかに音をシャカシャカ立たせながらふ…

2023年1月20日

目が覚めたら新しい畳の匂いがした。 1日経ってようやく新しい部屋について気づくことがある。 前の部屋よりもやや狭い。扉の塗装の剥がれが激しい。壁がのっぺり白い。布団に横になってだと窓の外の風景は空だけ。昼食の配膳の様子がへ世の中から丸見え。…

2023年1月19日

総転房。つまりは部屋替え。 荷物をまとめ移動先の部屋の前まで運ぶ。小学校の席替えみたいでウキウキワクワクだ。 ボクはアキレス腱が不自由だったからこれまで一人だけ一階の独房をあてがわれていたんだけど、今回晴れて皆のいる二階へアップグレイド。 新…

2023年1月18日

朝日を浴びたうろこ雲が片側をピンクに色づかせ青空に照り返している。なんと詩的で霊幻な景色なんだろう。 新鮮な空気を吸い込もうと窓を開けたら鉄格子に塗着した鳥の糞。それはまるでゴッホの絵を思わせる立体感。ボクは思わず息を止める。 気を取り直し…

2023年1月17日

ガリに集会にシーツの洗濯。バリカンで3ヶ月ぶりに刈り取られる頭髪。ばさっと音がするほどの毛束。触り心地がよくってついつい頭に手がいく。 集会はブルボンのチョコブラウニーとヤマザキのどら焼きと5枚切りチョコケーキにカフェオレ。 運動では相変わ…

2023年1月16日

拝啓 ご無沙汰しています。 淘汰です。 ビッグイシュー基金時代にはお世話になりました。 侑子さんに預けていただいたお手紙、拝受拝読いたしました。 お金も入っており驚きましたが、素直に嬉しかったです。ありがとうございます。 @@さんのアパート探し、…

2023年1月15日

シャブ教Bコース決定。4月からの予定らしい。一年待ったかいがあった。 懲罰になってあがらないようにとの助言がなされる。 相変わらずに18人の工場。 昼休みに田上さんが新聞をじっくり見ている。おもむろにお年玉年賀ハガキの当選発表日のナンバーを紙…

2023年1月14日

矯正指導日は「ガイアの夜明け」。 卵アレルギーの息子がレストランでオムライスを食べて(もちろん卵が入っていないやつ)、家族みんなが喜ぶってストーリー。 泣いている母親と「家族みんなが同じメニューを選べるのっていいですね」とコメントする父親。 …

2023年1月13日

お久しぶりです。 お手紙ありがたく拝受し、うれしく拝読いたしました。 はやいものでビッグイシューを立ち去ってからもう一年。慌ただしく駆け抜けた戦いの日々。グランドで猛ダッシュをかましアキレス腱を切ったり(ギブスに松葉杖だった)、コロナに罹っ…

2023年1月12日

さらに二名の陽性者が。本日の工場は19名。総人数が20人を下回るとガクンと活気が落ちる。 作業中にはマスクを2枚交換し、ゴム手袋を着用。陽性だった者の机にはビニールがかけられてた。 袋詰めした8つの洗濯バサミ1パックを人も入るくらいのバカで…

2023年1月11日

2舎のメンバーが3人減った。朝の行進の合流時にはわかってしまう。 工場に入り整列した後の朝礼にて体調不良者が3人出たと報告がなされた。そのうち二人が運動前に出房してきた。運動後そのうちの一名がコロナ陽性であることが判明し、その場で作業中止と…

2023年1月10日

運動ではリレーに参加する。ボクはけっこう足が早い。少しあたりがざわつく。だけどそれは実力が突出したゆえの輝きのせいではない。なんでその年なのにあんなに走れるんだろうという様子のおかしさによる悪目立ちをしているだけだ。 走った後はテンションが…

2023年1月9日

指導日の課題作文。今回はまともに書けた(と思う)。 タイトルは「感謝」。 身元引受人が稲葉さんに決まったと連絡を受けた。 帰来先は稲葉さんが運営しているつくろい東京ファンド(https://tsukuroi.tokyo)のシェルターになる予定だ。 前回の出所時は住…

2023年1月8日

あけまして、こんにちは。 天気予報は最高気温6度。最低気温はマイナス4度。いやになります北関東。 ずらりと並ぶ30室の独房の廊下にはストーブが二台だけ。これ意味あるのかなあ。見回りの刑務官のためなんだろうなあ。まあないよりはいい。ボッ点火する…

2023年1月7日

話題を探しながらボク「指先冷えますよね」 金子さん「オレ三本指ないからさあ」 目線を泳がすボク「………」 気を取り直したボク「金子さん出身どちらですか?」 金子さん「葛飾だよ」 調子に乗れそうなボク「おっ!江戸っ子ですね」 金子さん「親は韓国だけど…

2023年1月6日

テレビの情報番組「イット」の特集で薬物の使用容疑者に対する職質の模様が放送されている。大麻所持の若者が次々と逮捕されていく。 こういう番組、いらいらするのがわかっているのについ見てしまう。気分が悪くなって消してリモコンを投げ捨て、でも気にな…

2023年1月5日

あと数年はここにいる予定のタツヤくんが「今年出所っすか。いいっすねえ」とぼやく。 ボクは「だけどタツヤくんが出所の時、タツヤくんはまだ30代で、十分人生ギラギラしける時期が残ってるじゃないか」と励ます。 励ますように見せかけて実のところ羨ん…

2023年1月4日

そして年を跨いで本日は1月4日。 工場での仕事はじめを終えて部屋に戻り手に取るハガキ。 ありがとうございます。 シンクロですね。年末の同じ頃にボクも侑子さんに書いていました。 40ですか。不惑の世界へようこそ。 ジュエットコースターの日々から降…

2023年1月3日

正月三ヶ日は食事の時以外は一日中テレビの視聴が可能となる。 ボクは権利を行使したくテレビを見て過ごす。 こんなにまるっとテレビにづけられた生活なんてこれまでの人生にはなかった。 終日、コンフィデンスマンJPのイッキミ放送に没頭。のどかだ。 久し…

2023年1月2日

1月2日ってカレンダーでは赤字の祝日あつかいだけど、いったい何の日だったけ?この祝いの日に名付けられた正しい肩書が思い出せない。わからなくて気になる。暦における1月2日の立ち位置はというと、存在意義も、役割も、元日のおまけ的色合いが強すぎ…