収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年5月29日

前略

はじめまして。

淘汰と申します。

いつも本を送ってくださってありがとうございます。

……何をどう言葉を続ければいいのだろう。

とりあえずご存知でしょうがボクは現在、水戸刑務所に収監されています。

ここにはしばらく…あと一年以上は滞在する予定です。(F⭐︎CK!)

そして、本が好きです。(L♡VE)

村上春樹とか東山彰良とかなど日本人男性作家の小説を好んで読んでいます。

夕食から消灯までの自由時間は毎晩本に淫しています。

本に支えられるような毎日であり、届く本は救いです。救ってくれてありがとう。

そんないただいた救いの本に順位をつけるのも失礼だとは思いましたが無粋を承知、あえてのベストは「銀河の片隅で宇宙夜話」「キリンの首」「沖縄文化論」の3冊でした。すごく面白かったです。

自分の好みの傾向を考えると、日本の男性小説家のものばかりだし、もしかしたら岡本太郎はあったかもしれませんがが、銀河とキリンはきっと出会えなかったと思う。GJ!トンガ坂文庫。

読書そのものの「快」に加え、誰かに選書してもらう「贅」。繋いでくれたMSMさんへの感謝。感謝によって成り立つ読書の「幸」。

丸ごと噛みしめています。

本来ならば一冊一冊読書感想を報告すべきところなんでしょうが、それはまたいつか。

ひとまずは、本当にありがとうございます。感謝だけを伝えたく。

 

 

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谷川俊太郎/あたしとあなた

谷川俊太郎には、いつも煙に巻かれてしまうけど、何か特別に惹かれる詩が一つはある。この中では「他人」という詩が好きだった。