収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年6月1日

一日はコンタクトレンズと歯ブラシを新調する。アゲアゲスイッチが入る。

すべては回復してしまった。昨日とは打って変わって絶好に調子いい。ボクは不調さえも持続させることができない。

ギブスの生活は相変わらずに不自由だけど…

うっかり足を滑らせて大きく転ぶ。

痛っ…くはない。???全くもって痛くない…患部については。びっくりするほどギブスは頑丈だ(ただし、たまに痒い)。

かわりに膝をしこたま打ってしまい泣きそうになった。

痛いは、新しい自分を手に入れるためのプロセスなんだとムチ打ってきたが、間違いだった。

痛みの先にある「傷」を知れ!

松葉杖で歩く。前でなく足元を見て歩く。「前でなく足元」これが大事なんだ。

畳に投げ出されたギブスの足。可動域を制限することで回復に繋ぐという目的が共有されているせいか独房にはしっくり馴染む。

フィジカル、ソーシャルは不自由だけど、メンタルは自由自在に妄想の世界を駆け回る。

どこまでもどこまでも。

 

 

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長田弘/世界は美しいと

毎朝起き抜けに新しい詩を一編、小声で音読する。とても高価なチョコレートをひとつづつ食べるみたいに。