収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年11月1日

ご機嫌いかがですか。

いただいた手紙を読み返しながら筆を取っています。

バースデイカードもありがとう。あの頃の茹だる暑さはなんだったのだろうと首を傾げてしまう昨今の朝の冷え込み。

刑務所の生活は四季の移り変わりをダイレクトに(特に厳しさを強調させて)伝えてくれます。寒いぜ!

今日は文化の日。祝日のため工場での仕事もなく蟄居です。

昼過ぎまでは太陽が独房の半分あたりまで差し込むので今のうちに光を浴びて熱をためておき夜に備えます。

 

ビッグイシューへの復帰はうまくいきましたか?

早寝早起きがんばれ!

無言館での実習はどうでしたか?

学芸員の実習って何をするんですか。国家資格だから試験とかもあるんだよね。がんばれ!

先日、ザ・ノンフィクションでつくろいの大志郎さんを見かけました。なつかしかった。

稲葉さんと小林さんと村田さんはコロナに罹ったらしく(中尾さんはまだですか?)、大澤さんはゆうりんからの写真に写っていて笑顔でした。みんながんばれ!

車の運転は慣れましたか。上達のコツは…これはもう経験しかないのかな。高い保険に入っておく、高性能の車種を選ぶ、同じ道しか通らない。そんな環境因子への配慮でリスクマネジメントするのとおすすめします。そもそも「運転」とは「巡り合わせに身を任せる」を意味します。その言葉の成り立ちからしてクラッシュ!ボム!バン!安全性がいっさい期待されないものなのです。事故ありきの心づもりでがんばれ!

 

こちらはあまり変わり映えのしない一日になりそうです。グミではありませんが、祝日はおやつのサービスがあり、今回はスナック菓子でした。一気に貪ってしまい、あまりの塩辛さに心臓がバクンバクン踊ってます。間食の仕方を忘れてしまっている。食欲の秋。ははは。

手紙に書いてあった現代美術館もアーティゾン美術館は行ったことがないなあ。

美術館はとても居心地が良くて好きな場所です。しかも障害者手帳があれば大体が無料でしかも並ばずに入れてもらえるという特権!(都内ではお金がなくても動物園もタダだし、上野に行けば余暇を充実させることができます)。ボクは絵画については全く知識もセンスもないので(ないからこそ)、頭を使わずになんかわかんないけどいいなあとかそんな感覚だけに浸って過ごせる。文化の秋。あはは。

 

コロナ禍ではあまり行けませんでしたが(そもそもあまり開催されてなかった)、ピータードイグ展が印象深かったなあ。その中にひとつとても気になる絵があって、それを腰あたりにタトゥー入れたいなあと思ったり、そんな儚き思い出。

叶っても叶わなくても思い出は良いものです。

 

来月は誕生日ですね。差し当たり、おめでとう。

本を送ります。代わりに何か送ってください。

残り少ない学生生活、人の多い場所には気をつけてください。

南向きの窓から見える空がピンクの夕日に神々しく染まっています。

きっと東京で何かいいことが起こってるんじゃないかなあ。だといいなあ。

また会える日を楽しみにしています。

 

 

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水木しげる/大水木しげる

悪魔くんが読みたいなあ。エロイムエッサイム 我はオカルトを求め訴えたり!