収監ダイアリー

虚栄心、自己治療、責務、手段、自己実現。晒す限りは活かしたい。

2022年10月6日

はあ、寒い一日だった。手が冷えてかじかんで震える。まだ10月も始まったばかりなのに。頻尿になるし、先が思いやられる。

刺青の人はもっとひどいらしい。体温調整できなくって寒さが身に堪えるようだ。灼熱の工場でも扇風機の風が寒いって言ってたし。全然関係ないけど、全身に刺青を入れたら泳げなくなったってエピソードにはグッと来てしまった。世の中の不思議は果てがない。

 

9月の報奨金は1,290円。

今日からバッチが赤になる。バンザイ!3類にあがった。月一のおやつの会への参加、そして手紙の発信が月に5通に。あとは、座布団も買えるし、地味に嬉しい。

嬉しくって運動中に喋ったことのなかった若松くんに話しかける。彼は池袋のスーパーで数百円の商品を万引きし、遠路はるばるここまで来ることになったらしい。「なんで盗ったん?」とボクの素朴な疑問に彼は「えーーなんかレジ並ぶのやなんだよね」となかなかにししょっぱい返答をかましてくれた。

「君のような人がどうしてこんなところに来ることになったのかわからない」なんて失礼な言葉を使わずにいさせてくれて若松くんありがとう。

 

 

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渡辺松男/牧野植物園

詩とはすごく大きな世界へのすごく小さな入り口なんだと思う。